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電話でのご予約・お問い合わせは
TEL.0978-22-3185

〒879-0608 大分県豊後高田市呉崎738番地1
TEL:0978-22-3185 FAX:0978-22-4650

大分県認知症疾患医療センター



県指定事業 大分県認知症疾患医療センター(千嶋病院)
879−0608 大分県豊後高田市呉崎738番地1
相談専門電話 0978−22−3125


認知症に関するご本人・ご家族・医療関係者・介護関係者の 方々の悩みや相談にお応えします。
悩まずに私たち専門スタッフにご相談下さい。
先ずはお電話でご相談下さい。  相談専門電話 0978-22-3125
相談電話の受付は、月曜〜金曜(祝祭日、年末年始、盆を除く)9:00〜17:00  





認知症疾患医療センターでは次のようなサービスを行っています  

◆専門医療・福祉相談
 
専門の相談員が様々な相談に対応します。
  地域包括支援センターや介護サービス、かかりつけ医などとの調整も行います。


◆認知症の鑑別診断・初期対応

 
鑑別診断や治療方針の確定が必要な方には医師による診察、心理テスト、脳画像検査、血液検査等を行い、総合的診断に基づいて治療や初期対応などを行います。又、早期発見のための画像診断(MRI・SPECT・VSRAD)のできる医療機関をご紹介します。

◆●認知症に伴う精神症状や行動に対する対応
 
●身体合併症への対応
認知症に伴う精神症状に対して診察・診断し、通院や入院の治療を行います。
また、身体疾患に対しても医療的対応を行い、必要に応じて連携する医療機 関で対応する体制を確保します。
  

◆かかりつけ医や介護関係者の方々への研修
 
ホームページやパンフレットなどによる認知症に関する情報提供を行います。
  また、関係機関に対して認知症に関する知識の向上と連携を図るための研修会や会議を開催します。
 

認知症とはどういうものか?

脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。

認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。

続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

認知症にも共通する症状は、中心的な記憶などの認知機能障害と、かつては辺縁症状と呼ばれた行動異常・精神症状に大別されます。

前者では、記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を思い出したりする能力の障害)が基本になります。それに失語、失行、失認、実行機能の障害も重要です。

記憶面

記憶力の中でもとくに記銘力障害、いい換えれば「さっきのことが思い出せない」ことが目立ちます。たとえば「夫婦で会話中に電話が鳴ったので、奥さんがそれに対応して数分後に再び席についた。
そこで先刻の話題に戻ろうとしても、ご主人はその内容を思い出せなかった」というような例が典型です。
また、すでに冷蔵庫にたくさん入っている食品を繰り返して買うような記憶障害の現れ方も少なくありません。

いわゆる失語、失行、失認

失語とは、言葉の理解ができないこと、しゃべりたい言葉がしゃべれないことです。失行とは、運動機能に関する障害はないのに、意味のある動作たとえば「くわえたタバコにライターの火をつけること」ができないような障害をいいます。失認とは、感覚に関した機能は損なわれていないのに、対象を正しく認知・認識できないことです。よくあるのは、方向感覚の悪さ、何度も行ったことのある娘の自宅を訪ねようとして道に迷うような例です。

実行機能障害

計画をしてその準備をし、首尾よくこなしてゆく能力、いい換えると「段取り能力」のことを実行機能といいます。
そのような障害の典型例として、女性なら、料理のレパートリーが減り、限られたメニューを繰り返し作る。

認知症の精神症状・行動異常

多くの家族は、記憶など認知機能の障害ではなく、こうした問題ゆえに受診を決心されます。暴言・暴力、徘徊・行方不明、妄想などが問題になりやすいものです。こうした問題は数カ月から数年にわたって持続し在宅介護ができなくなる直接因になりがちです。
なお、それぞれの認知症性疾患には特徴的な症状があります。たとえばレビー小体型認知症では特徴的な幻視や寝ぼけ症状、ピック病なら万引きなど反社会的などが特徴的です。


認知症と老化に伴う物忘れの違い
   認知症 老化による物忘れ 
 原因 病気により生じる  加齢により生じる 
 物忘れに対する自覚(病識) ないことが多い  あり 
 記憶障害 体験そのものを忘れる  体験の一部を忘れる 
生活への障害  あり  なし 
 ものを盗られ妄想 伴うことがある  なし 


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